マリオットアメックスは「改悪」か?メリット・デメリットと「損益分岐点」をシビアに検証してみた
「マリオットアメックス、年会費が上がって解約しようか迷ってる…」 「今から入るのは損?」
そんな不安の声、よく届きます。Trip Log運営者の業界OLです。 ご存知の通り、私たちの愛用カード「Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム」は、年会費が49,500円から82,500円へと大幅に改定されました。
正直、普通の20代にはかなり勇気がいる金額です。 でも、結論から言うと**「私は使い続けます」。ただし、「すべての人におすすめするわけではありません」**。
今回は、ハードルが上がったこのカードを、どういう条件の人なら使いこなせるのか。そして「元を取る」ためには何に気をつけるべきか。 メリットだけでなく、**「マイル交換の現実」や「保険の注意点」**も含めて、業界人の視点で包み隠さず解説します。
カード概要:2026年版
もはや「とりあえず作るカード」ではありません。「明確な目的」と「決済力」が必要です。
対象: 旅行好きカップル・夫婦(世帯年収や決済額に自信がある人、または結婚式等の大型出費がある人)
コスト(年会費): 82,500円(税込)
- ※家族カード1枚目は無料(ここが攻略のカギ!)
新・ハードル: 無料宿泊特典の獲得には**「年間400万円」**の決済が必要。
新・リターン:
- 無料宿泊特典のポイント上限が75,000ptにアップ(+手持ちポイント追加で最大90,000ptまで宿泊可)。
- これにより、オフシーズンの「リッツ・カールトン」や「エディション」などが射程圏内に。
ステータス: 持つだけで「ゴールドエリート」は変わらず自動付与。
400万円攻略タイムライン
「年間400万円=月約33万円」。普通の生活費だけでは届きません。この「壁」を越えるための戦略的スケジュールです。
改定後も「家族カード1枚目無料」は維持されました。夫婦で財布を完全に一つにし、本会員カード+家族カードで決済を合算させるのがスタートラインです。
家賃、光熱費、保険、通信費、スーパーでの買い物。すべてを集約して、ベースを作ります。
残り100〜200万円を埋めるのが**「ライフイベント」**です。
結婚式費用、新居の初期費用、家具家電の買い替えなど。
400万円達成で、翌年に無料宿泊特典が付与されます。

「今年は大きな出費がない」「400万円は難しい」という年は、無理して持たずにランクダウン(一般カード)や解約を検討するのも賢い選択です。
具体的なアクション内容
攻略に必要な準備リストです。
- パートナーとの作戦会議
- 「二人の支払いを全部まとめるよ」という合意形成が必須。
- 公式サイトで最新情報の確認
- 保険規定や特典内容は変更されることがあります。必ず入会前にアメックス公式サイトで最新の規約(Terms and Conditions)を確認しましょう。
- Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム・カード
- 紹介プログラム経由がお得なのは変わりません。
各特典の魅力と注意点
特典は強力ですが、「使いこなせるか」が重要です。注意点と合わせて解説します。
① 無料宿泊特典(パワーアップ版)
上限75,000ptまでのホテルに泊まれます

以前より選べるホテルが増えました。ただし、『年末年始やGWなどの超繁忙期』は必要ポイント数が跳ね上がり、75,000ptでも泊まれない場合があります。 あくまで『平日の記念日』や『少し時期をずらした旅行』で使うのが、最もコスパ良く高級ホテルを楽しむコツです。
② マイル還元率(最大1.25%)
100円=3ポイント。主要航空会社のマイルに高レートで交換可能。『400万円決済=12万pt=約5万マイル(JAL/ANA等)』と考えれば、ハワイ往復航空券(エコノミー)相当のマイル数にはなります。

ただ、注意してほしいのが『特典航空券の取りにくさ』と『燃油サーチャージ』。人気路線のマイル席は争奪戦ですし、サーチャージは別途現金でかかります。『マイルがあれば完全無料』ではない点だけは覚えておいてくださいね。
「正直、400万は無理かも…」と思った方へ。
年間決済が150万円〜250万円程度の場合、無料宿泊特典がもらえないため、年会費の回収は非常に難しくなります。
その場合はMarriott Bonvoy アメックス(一般カード)も選択肢の一つに。
Marriott Bonvoy アメックス(一般カード)
- 年会費: 34,100円
- 改善点: 持つだけで**「ゴールドエリート」が自動付与**されるようになりました。
- 無料宿泊条件: 年間150万円決済(35,000pt)。

「朝食無料やラウンジにはこだわらないけど、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウト(14時まで)を楽しみたい」という方には、実はこの一般カードが今の現実的な最適解かもしれません。
まとめ
82,500円への値上げは、私たちにとっても大きなニュースでした。 このカードは、もはや「誰でも持っておくべきカード」から、**「旅のスタイルが確立していて、計画的に使いこなせる人のためのカード」**へと進化しました。
「高いからやめる」のも正解。 でも、「結婚式や大型出費をチャンスに変えて、極上のハネムーンを実現する」ためのツールとして使うなら、これほど頼もしい相棒はいません。
良い面も、注意すべき面も理解した上で、お二人のこれからのライフプランに合うかじっくり検討してみてください。

